9種のツールを、入力ゼロで横断
チャット・メール・議事録——いま使っているツールをそのまま、裏側で取り込みます。社員のみなさまに新しい入力作業は発生しません。
neurOS がなぜ生まれ、この先どこへ向かうのか。いまできていることと、まだ構想であることをはっきり分けて、私たちが見ている景色をお伝えします。
neurOS は、作業を速くするための AI ツールとして生まれたのではありません。出発点は、開発元である私たち自身の会社で実際に起きた出来事でした。
業務委託のディレクターが在籍していた約6か月間、チーム全体の生産性が下がり続けました。依頼は要領を得ず、確認のやり取りが何往復も発生し、素材の提供は慢性的に遅れ、状況が苦しくなると連絡が途絶える。複数のメンバーが数か月にわたって疲弊したあとで、ようやく報告が上がり、問題が表面化しました。
問題は確かにそこにあったのに、見えなかった。測れなかった。報告は遅れて届いた。——この悔しさが neurOS の出発点です。だから neurOS は、個々の作業を効率化するツールではなく、経営者が組織の実態を毎朝つかむための仕組みとして設計されています。
いまの neurOS が提供しているのは、次の機能です。現在は複数社でのテスト運用を重ねながら、この完成度を上げている段階です。
チャット・メール・議事録——いま使っているツールをそのまま、裏側で取り込みます。社員のみなさまに新しい入力作業は発生しません。
前日までのやり取りを AI が分析し、経営フォーカス TOP3 と AI デイリーサマリーとして毎朝届けます。定例会議を待たずに、組織のいまが分かります。
返事のないまま流れてしまった重要な依頼・相談を検知し、重要度をつけてお知らせします。解決されれば自動で消し込まれます。
一往復のやり取りだけでは見えない、部署やチャネルをまたいだ未解決の課題を AI が拾い上げ、解消されるまで追跡します。
成功事例・重要人脈・意思決定ログ・組織文化——日々の会話から見つけた知見を組織のナレッジとして自動で蓄積し、その後の分析に再利用します。
会議で決まったことが実際に動いているかを、議事録から起こしたアクションとして追いかけます。
毎朝の検知の裏側で、neurOS はもうひとつの仕事をしています。日々のやり取りを、意味の分かるかたちで積み上げていくことです。
1件1件のメッセージは、時間が経つと探せない記録になりがちです。neurOS は誰が・いつ・何について話したかをつないで保存するため、やり取りが「意味の分かる文脈」として残ります。
過去の意思決定の経緯。退職したメンバーが残した知見。繰り返し起きている問題のパターン。人の記憶からは消えてしまうものを、組織として思い出せるようになります。
この記憶は、使い始めた日からしか積み上がりません。長く使うほど、他社があとから真似できない、その会社だけの基盤になっていきます。
いまの neurOS は、ひとことで言えば「コミュニケーションのリスクを毎朝検知するアプリ」です。しかし私たちは、その先に「会社の脳(カンパニーブレイン)」と呼んでいる構想を見ています。
階層をたどって情報が上がってくるのを待つのではなく、会社に散らばる情報を AI がひとつの像として理解し、経営の判断を支える。その頭脳にあたる仕組みがカンパニーブレインです。製品名の neurOS(ニューロス)も、組織の神経系というこの見立てから名付けています。
会社の情報を把握した AI が「いま何をすべきか」の判断を支える、中央の司令塔にあたる層です。
会社に散らばるデータを集約し、AI が自社の現実を正しく理解するための基盤です。neurOS が担うのはこの層——毎日のやり取りの文脈が、ここに蓄積されていきます。
数値・指標
広告の成果やアクセス解析など、数字で見る会社の現状。
対話・文脈
チャット・メール・議事録に残る、人と人のやり取り。neurOS が担当している領域です。
業務資料
ドキュメントやカレンダーに蓄積された知見と、進行中の予定。
AI のプログラムと人が、それぞれの得意分野に応じて役割を分担し、実行する層です。
バラバラに存在するデータを「人・時間・顧客・成果物」という共通の軸で結び付けることで、AI が会社の全体像をひとつの像として理解できるようになる——というのが世界モデル層の考え方です。
「この先の構想」として書いた内容は、現在の neurOS には含まれていません。いま提供している機能は「いまできていること」の項をご覧ください。
カンパニーブレインは、人を減らすための構想ではありません。情報を運ぶ・催促する・状況を確認するといった「伝達のための仕事」を AI が引き受け、人がその人にしかできない仕事に戻るための構想です。
指示や承認を待つのではなく、組織の情報をもとに自分で判断して動けるようになります。
「いま何が起きているか」を把握するための時間が減り、課題の解決そのものに時間を使えるようになります。
伝言と調整に費やしていた時間を、専門性の発揮とメンバーの育成という、人にしかできない仕事に振り向けられます。
構想がどれだけ先へ進んでも、変えないと決めている原則があります。
neurOS が見るのは組織の状態です。個人の行動を監視・追跡するための機能は作りません。
個人をスコアで序列づけて評価する使い方は推奨せず、そのための設計もしません。検知した変化は、早めの対話のきっかけとして使っていただくことを想定しています。
利用規約で、導入企業から従業員のみなさまへ利用の告知を行っていただくことを求めています。取り込む対象を限定する設定も用意しています。
AI は分析のためだけに使い、お預かりしたデータで AI を訓練することはありません。データの扱いは、できていないことも含めて公開しています。
このページの「この先の構想」に、実現時期は書いていません。期日を約束するのではなく、できたものから順に提供していくことが誠実だと考えているためです。
お伝えできるのは順番の考え方です。まず、毎朝の健康診断としての完成度を上げること。次に、蓄積されたやり取りを組織の記憶として引き出せるようにすること。そのうえで、カンパニーブレインの構想を一段ずつ実装していくこと。この順番は変わりません。
neurOS は、AI 駆動型の経営が当たり前になる数年後を見据えて、いまから入れておくアプリです。組織のやり取りという「あとからは集められないデータ」の蓄積は、始めた日からしか進まないからです。